2017年に出会った音楽7選

 

年が明けたね。最近は趣味に対しても保守的でどうしても新しい音楽を積極的に取り込まないことが多かったけど、それでも昨年は比較的色んないい音楽に出会えた年だったような気がする。

 

昨年リリースで出会ったアルバムも、ずっと前にリリースしていて今更なんかの縁で出会えたアルバムもある。とりあえずは2017年リリースのやつをいってみようか。

 

 

1. NOOK IN THE BRAIN / the pillows

動画:②王様になれ

 

いきなり保守の塊みたいなアルバムで申し訳ない。ずっと好きなバンドの最新譜。このバンドを好きになってから3枚目のアルバムで、ここ2枚のアルバムはどうしても手放しで褒めきれない部分があったのだけれど、今回のアルバムではようやくその手を放せた。全盛期の音楽性に回帰するでもなくそれでいてピロウズらしさが全面的に出ている。

 

アルバム通して全10曲でたったの30分という軽さも個人的には嬉しく、ファストフード感覚でぽりぽり聴いていたら見事にハマってしまった。

 

マストヒアは⑧「ジェラニエ」。全盛期に回帰していないと先程書いたが、この曲だけは全盛期のアルバム「プリーズミスターロストマン」を感じさせるどこか懐かしい音を鳴らす。

 

 

2. NEWTOWN / toconoma

動画:⑥underwarp

 

自分の好物とは全く異なったジャンルのオシャレ系インストミュージック。興味なんかなかったが友人に誘われて予習も何もほとんどしないままライブに行ったら見事にハマってしまい新譜を心待ちにする日々が続いた。満を辞してリリースされた今作は案の定サイコーだった。

 

BGMに最適なのでなんか流しときたいなって時はこのアルバム。マストヒアは⑨orbit。リリース前に見たライブでやってくれた時点で、このアルバムの質を保証してくれた。

 

 

3. Farafra / ArtTheaterGuild

動画:①Headlong

 

今イチオシのバンドを聞かれたなら間違いなくアートシアターギルドと答えるだろう。2016年に1stEPを出すも売れ過ぎ在庫不足でしばらく音源が入手困難だったこのバンドだが、この度の新譜リリースに合わせて在庫復活。今ならどちらもお求め可能なので是非とも買ってください。

 

穏やかで美しいメロディーとメランコリックな歌詞、サブカルメンヘラがハマらないはずもなく…。まだEP2枚しかリリースされておらず、音源で聴けるのはたったの8曲。曲数に対して愛が溢れかえってしまっているので全曲擦り切れるほど聴いてしまった、はやくフルアルバムを出してください。

 

あと、アートシアターギルドは深夜2時〜早朝5時くらいに聴くと良さが600倍にくらいに膨れ上がる。もし寝れない夜があるなら、それはアートシアターギルドを聴く良い機会である。

マストヒアは④Undertale。サビで爆発するエモーションは彼らの得意分野だ。

 

 

4. NOMAD / The Birthday

動画:⑦夢とバッハとカフェインと

 

バースデイ待望の新譜。ピロウズしかりバースデイしかり、リリースペースの早いおじさんバンドは嬉しい反面少し不安になってしまうね。今作のアルバムツアーで初めて生バースデイ生チバデビューを果たしたので、思い入れ補正が多少入っている。しかし良いものは補正とか関係なく良いんだ。

 

今作はいつもより更に重々しいサウンドの印象を受けた。前作BLCの評価が高かっただけに不安の募る新譜だったが、いざ出てみれば杞憂が過ぎたと言えてしまう。

 

マストヒアは①24時。イントロのベースラインからNOMADの世界への引導を驚くほどすんなりと渡してくれる。

ライブでは⑤GHOST MONKEYが一番かっこよかったので俺はこれが好き。

 

 

5. 平凡 / ドレスコーズ

動画:⑦エゴサーチ&デストロイ

 

たしか昨年の割と早い段階でリリースされていたが、聴いたのは割と最近だ。もともとドレスコーズは新譜を追うほどのファンでもなかったので今作が出てもしばらく放置していた。2ヶ月ほど前にApple Musicに加入したのを機に聴いたのだが感想はひとつ。「なぜこんな良いものを放置していた?」

 

2017年のベストアルバムは何かと考えると明確な答えを出すのは難しいが多分これな気がする。奇怪さとキャッチーさがこれ以上ないバランスで混ざり合ったメロディーはマジョリティにもマイノリティにも刺さるのではないだろうか。

 

マストヒアは④人民ダンス。どこが好きなのか自分でもよくわからないけどめちゃくちゃ好きなのでとりあえず聴いてみてよ。

 

 

6. BOOTLEG / 米津玄師

動画:⑧春雷

 

流行りものが嫌いなので、SUNがブレイクした時星野源からめちゃくちゃ距離を置いた。とりあえず買っとくかって感じで買った当時の新譜YELLOW DANCERが最高傑作とも言える出来でグンと距離を引き戻されてしまってめちゃくちゃ悔しかったのを覚えている。今年もやってしまった。

 

こいつは前作Bremenをリリースしてから今作に至るまでに某ジャンプアニメとタイアップしたりよくわかんない女と映画の主題歌歌ったりしててどんどん売れまくっていた。星野源のときもそうだったが、シングル買うほどじゃないアーティストはシングル曲がブレイクすると自分の熱と世間の評価が綺麗に反比例してどんどん熱が冷めていってしまう。今作BOOTLEGもそんな感じで熱が冷めきった頃に出たアルバムだった。なんとかエライザだの菅田なんとかだのの名前が乗ってるのに溜息つきながらアルバムを通して聴いたら星野源現象に再びやられた。前作Bremenで失われ気味だった気味悪いメロディーとか闇深めの歌詞とかが帰ってきていて良い意味で予想を裏切られた。

 

マストヒアは⑦Moonlight。こんなに脂が乗ってるアーティストのくせにこんな憂鬱な歌詞がかけるの本当に意味がわからない。歌詞にハンターハンターが出てきたり、⑨fogboundでは様々なアーティストへのオマージュを感じるフレーズが多かったり、これまでの作品と違って歌詞に米津玄師自身が見えやすいのも要注目な気がする。ちなみに星野源はその後「恋」で2段ジャンプ的ブレイクをした際に完全に離れた。

 

 

7. Losing / Bully

動画:①Feel the Same

 

最後に滑り込みで紹介したいのがこいつ。今年唯一の洋楽。歌詞重視で聴くのでそもそもあんまり洋楽聴かないのと、聴いても古いのが多い(新譜追っかけてるのはweezerぐらいだけど今年の新譜はあんまり良くなかった)ので最新の洋楽なんかはほとんど知らないのだけれど、これはキタって感じです。

 

サークルの先輩に勧められて聴いたらもうどストライク。ピロウズ大好きな俺が大好きなオルタナサウンド、もう堪らん。女性ボーカルあんまり好きじゃないけどこいつは全然聴けちゃうね。

 

マストヒアは①Feel the Same。初聴の衝撃が忘れらんないのでファーストトラックを。

 

 

 

めちゃくちゃ長くなった。

でも全然なかったから今年は新しいものももっとたくさん取り込んでいきたいね。